2015年10月17日 15:57
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前回からの続きです
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キャンプ二日目
七入キャンプ場の夜が明けた
雨降りそうだな・・
と思っていたら
やっぱり 降ってきた
そして、肌寒い
天気予報がピタリ的中ですわ
さて、さて、どうするか・・・
何をどうするか?というと
もし、天気がよければ、東北地方最高峰
あの 燧岳 をアタックしてみるか
などという果敢な計画も視野に入れていたが・・
生憎の天気
1日テントの中で酒のんでグダグダして、のんびりするのもいいか
という、考えが脳裏を過る
雨天の肌寒い時にアウトドアに出かけるのは億劫なもの
少し前の私ならその道を選んだだろう
だが、記憶に残る 以前 ある男に言われたこんな言葉
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「只野さんのブログってワンパターンですよね、
キャンプ場行って酒呑んで、グダグダして、寝て、みたいな」
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などと
こんな事を 言われたのだ
「・・そうかな、ハハ」
とその時は表面上軽く受け流したが、心中は
うぬぬぬ・・こ、この・・こしゃくな・・わしの勝手だろ・・
くう~~く、くそ~~
などと憤慨していた。
しかし、
まあ、そう言われてみればそうだな という自責の念も感じ
う~ん、ちょいとアクティブキャンパーにでもなったろか
と思った
(・・結局、思っただけだったが)
その時の事を思いだし
「よし、雨だけど、いったるか」 と重い腰を上げた
昨夜のひとり二次会で、まだぼんやり気味の頭をシャキッとさせる為、
早速、濃い目のコーヒーを入れ、飯を炊き、
レトルトカレーをぶっかけ、それをかきこみ、
撥水性のいい下着とウェアに着替え、レインスーツを着込んだ
戦闘準備完了
とりあえず、尾瀬沼まで行ってみることにする
そして、バイクのエンジンをかける
霧雨だった雨が本降りに変わっていた
雨がタンクの上に玉粒となって散りばめられていた
こういう時に気兼ねのいらんバイクは いいな、と ふと思う
私がもし、ドカッティに乗っていたら、
ハーレーのソフテイルに乗っていたなら
雨天に走らせるなんてもったいなくて到底出来そうにない
やっぱり、私は
雨の日でもガンガンいけるタフなおまえが好きだ・・と
雨に濡れるTDM に股がった
マフラーからでる白い煙が気温の低さを物語っている
しばらく暖気をして
352号線を御池駐車場に向けて走らせた
つづら折のコーナーを抜け、ぐんぐん高度をあげる
国道352号線
福島県と新潟県を結ぶ道、
途中には豪雪地帯の奥只見を通る
別名 樹海ロード
またの別名 魔の酷道352
私は昨年、この道で本ゴケの災難に遭遇してしまった・・
今日はオマケに路面も濡れている
慎重にブレーキングとシフトダウンを繰返し丁寧にコーナーをクリアする
段々と高度が上がるにつれ木々の色付きが鮮やかになってくる
いやいや、いいではないですか
紅葉がナイスですわ
やがて、御池駐車場に到着
ここから尾瀬方面はマイカー規制されているので、
バイクを停めてバスに乗り換える
ちなみに沼山峠までのチケットは片道520円
こちらが車内
観光バスのような感じ、ハイカーの方達が多く、雨天だというのに
座席はだんだん埋まっていった
一応ガイドもいて(男) 色々と説明してくれるが、
マイクを通してないので、後部座席の私には余り聴こえない
ここで、私から1つアドバイス
バスに乗るときは、往路なら左側の座席がいいですぞ
その方が眺めがいい
私は不覚にも右側に乗ってしまったが・・
地図をくれたので眺めてみると、駐車場から尾瀬沼までは1時間と記されている
雨降りでもそのくらいなら苦にならんだろ
車内のオジジやオババが喋っているのが何気に耳に入ってくる
「○○さん尾瀬 何回目?」
「三回目よ、何度来てもいいわよ尾瀬は。○○さんは?」
「あたしなんかもう五回目よ、アハハ」
「・・あらま すごい!」
などという、会話が聞こえてきた
どうやら尾瀬は 深 いい~らしい
バスは20分程走り
沼山峠駐車場に到着した
ここから徒歩で峠を越え、大江湿原を横切り
尾瀬沼を目指す
ここが登山道入り口
バスから降りたハイカー達が各々靴紐を絞め直したり、柔軟運動をしたりと準備を初めた
私は、先日購入した熊鈴を取り出した。
雨の日、熊は聴覚嗅覚が鈍り、人間とばったりというのが多いらしい
だが、
しかし、誰も 鈴を着けていない
ので、私も一人だけ鈴着けるのがこっぱずかしくなり
結局、着けなかった
登山道はこんな感じで道が作ってあり、歩きやすい
すれ違うハイカー達で、熊鈴着けてる人はちらほらいたが
正直、こんなひっきりなしに人が通るんじゃ、熊も出んわな と思った
小さな峠を越えると、やがて
湿原が見えてきた
大江湿原
金色の野原が果てしなく続く
思わず、おお、ええですなあ・・と呟いた
雨の中来たかいがあった
だが、ここらあたりから
雨だけでなく風も強くなってきた
尾瀬沼が見えてきたので、ここらで地鶏
歩いてきた道を振り返る
天気がよければ・・てとこでしょうか
尾瀬沼です
本当は燧岳の雄姿が見れるのだが・・
こちらがビジターセンター
ここらは宿泊施設、キャンプ場、食堂、売店などがあり
雨とはいえ三連休中日、けっこうな賑わいであった
早速ビジターセンターに入り
お目当てのブツを探す
お目当てのブツとは?
そう、 尾瀬のステッカー
もちろんマイホムセン箱に貼るため
尾瀬だと近いし、メジャーだし、あんまりリスペクトされんなあ
だけど、まあ、いいか
などと思いながらみやげ店を散策した
こんな剥製があった
とりあえず頭をなでなでしてやる
ストラップ、絵葉書、マグネットクリップ色々売ってるが
ない
ない・・
ステッカーがない・・
このへんを散策でもしよかと思ったが
腹も減ったので、
結局
来た道を戻り、バスに乗り
お昼過ぎにキャンプサイトに戻った
そして・・ランチタイム
どんべえ です
本当は尾瀬沼湖畔で食べたかった・・
旨し(*´-`)
まあ、どうでもいい話なんですがね
世の中 マルちゃん派とどんべえ派に 分かれると思うんですわ
私はね、昔は赤いきつね派でしたね、スープが私好みだった
でも、今は
どんべえ派 だす
北海道行ってからそうなった
少し昼寝などして
いい頃あいとなったので
温泉でもいくか
と 出かけると
雨が止んでいた
温泉はいって、今夜の食材をJAで購入してバイクに戻ると
「あの・・ただの ひと ですか?」
と男の人から 声をかけられた
・・はあ?・そうですよ、私はただのオヤジだよ と思い
「・・ええ、まあ」 と答えたが
ん? ちょっと・・まてよ
そういえば ワシ ただのおじん て名前だったな・・・と思い出した
そう、このブログを見てくれている方だった
しかも話を聞いて驚いたことに、
あの千葉のマイナーキャンプ場「県民の森」でもご一緒したそうな、
そんで
宮城県の吹上高原の近くでも遭遇した事があるとのいう
いやいや、この ソロキャンプ業界
広いようでけっこう狭いですな
とりあえず記念撮影
ちなみに右が私
「おい、只野、おまえ ちっこいな、子供か?」
という声が聞こえてきそうだが、
私は普通ですからな
彼が長身なのですから
お名前を伺うのを忘れましたが、
その節は、お声かけ頂きありがとうございました
また、何処かで会うような気がします
その時は、また宜しく
テントに戻り 地酒をあおる
つまみは おでん
肌寒い夜に最高の組合せではないですか
今日歩いたコースは、道が整備され、登りもきつくないので、
年配の方でも問題ないと思う
私も筋肉痛すらなかったので
是非お奨め
そして
檜枝岐の土産屋も数件廻ってみたが、ステッカーは何処にも売ってなかった
お求めの方は群馬県側尾瀬がいいかと思う
(そんなモン 欲しがるのは私だけかもしれんが)
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翌朝
昨日とはうって変わっての秋晴れ
山が朝日に照らされる
昨日、JAでお会いした方が
「このバイク目立つんですよね」 と言っておられた
地味バイクと思っていた私に この言葉がなにげに嬉しかった・・
来た時よりも紅葉が進んで色付いた気がする
いやいや、良いとこですわ
帰るのが惜しくなるが、
また来ればよい