サバイバルキャンプに行ってきた

ただのおじん

2016年07月04日 12:17






ま、私事ですが、

ほんとにたま~になんですが、仕事に夜勤ってのがありましてな

ええ、日中働いて、また夜から朝まで労働ですわ


さすがにうちとこのブラック会社も、夜勤明けに

「続けて夕方まで頑張ってよ」、とは言わず、

「帰って寝ろや」 つうことになるわけでして


夜勤開け金曜日の朝、ろくに寝ず、重い身体に鞭打って出撃した

その記録です


宜しかったら続きをどうぞ















私、以前から凄く気になる人物がおりまして

登山家って事になってるみたいですけど

普通の登山家ではない



服部文祥さんという方なんですけど

皆さんご存じですか?






先日、ブックオフで興味本位で購入した雑誌にも



その服部氏が載っておりました





そこには

ミドリガメを何処かの沼から捕獲し、

家族と共に ミドリガメ鍋 を食べる姿



(ちなみにスッポンより美味しいらしい)



・・おおお

家族揃って ワイルドですな





私が服部氏を初めて知ったのは「情熱大陸」っていう番組ですか・・


その服部文祥氏の提唱する「サバイバル登山」という野営スタイルが

これまた凄まじいんですな





なにしろ食糧は最低限の玄米と調味料、あとは現地調達、それで何日も凍てつく山へ入る

テントもコンロもない、枯木を集め、焚き火で暖をとり調理をする


山をザックと猟銃かついで獲物を探し彷徨う

だが、なかなか獲物にありつけず、米だけの日々が何日も続き

「あ~肉食いてえな」 とぼやく服部氏の目つきは

すでに獣の目


苦労の甲斐あってある日、とうとう1匹の鹿を捕らえる事が出来た

すかさず首にナイフを入れ血を抜き、臓物を取りだし

「うんめえ、うひょー たまらん」とか言いながら生肉をバクバク喰ってるその姿に


・・おもしれえな~この人・・って不思議な感銘を受けました

(気になる方はyutubeでどうぞ)



その人物を調べてみると

登山歴もなかなかなもんで

90年代にフリーソロで劔のチムニー、冬季の一ノ倉滝沢第3スラブ 他諸々の登攀歴がある

フリーソロというのは、単独でロープも無しで岩壁を登るということ

つまり墜ちたら死ぬ


そして、96年にヒマラヤK2のサミッターになってるつうんですから、

私のような ただのおじん じゃないですな

技術、体力、度胸を兼ね備え、

そして少々クレイジー・・な ワイルドオジン






私は外部からの影響を受けやすい男



そういう訳で、この、私めも

ワイルドなオジジを目指しサバイバルキャンプに行ってきました



・・ただ、断っておきますけど

服部氏のように何日も山ごもりしてきた訳ではありませんからね

そもそも、私、猟銃なんか持ってませんし、

山に入ったら、今、巷を騒がしているタケノコ人喰い熊に遭遇し

こっちが食料にされたらたまりませんからな・・


なので、行ってきたのは 海 です









梅雨明けはまだだがここ数日は、雨は降らないという




夜勤明けの午後、身体がこの曇り空のように重く気だるい






だが、目的地に近付くと晴れてきた





いい、獲物が採れそうだわい、とテンションも上がる

(ニヤリ)










本日の、狩り場 兼 テント場に到着



そこは、千葉県は房総半島の突端、洲崎にある

お台場海浜庭園オートキャンプ場


















こちらが受付



バイクソロキャンプ1500円也




こちらは初訪問なのだが、

この灯台と磯を見て、かなり昔に釣りに来た事を思い出した

その当時はキャンプ場などなく原野だった記憶が甦る






入口を入るとこんな感じ



右手に見える戸建て住宅は、オーナーの住まいかと思いきや、貸別荘のようだ






こちらの空撮写真がお台場海浜庭園のエリア









けっこうだだっ広い



そして岬の突端だけあって眺めがいい





場内は手作り感満載











今日は平日なのでいくらでも場所はあるが、

高台に設営するか、海辺へ設営するか、少し迷う






坂を下り、磯近くのサイトも見てみる











こちらが海に近いサイト






海辺近く

サバイバルキャンプを実践するには良さげだが

明日は土曜日、早朝、ひっきりなしに釣り人がやって来るな・・

と思い、また坂を上がり設営場所を物色





このキャンプ場、あまり地べたがよろしくない所が多い





私はけっこう地べたにこだわるんですよ

ええ、お座敷スタイルですからね













結局、最初にいいかな と思った高台に設営した

風を懸念したが、今夜は強くないようだ






この、天然のベンチが気に入ったのです

ここに座り夕日を眺めながらの一杯が旨そうだ

地べたもいいし、便所にも近い









設営が終わったら

早速獲物を採りにいく


食材がなければ、今夜はひもじい思いをしなくてはならない




今夜の食材は


まず、コメ



これはサバイバル登山家 服部氏も持参している








ただ、これは 服部氏は携行していないと思う





それは









お酒




これは、私にとっては米より大事



あとの食材は現地調達









さあて・・いくか








・・と思ったのだが

喉が渇いてたまらんかったので



冷たいのを ゴキュッと




プハーーたまりませんな、紺碧の海を眺めながら飲むビール風飲料は

いまひとつサバイバルキャンパーになりきれてませんけど・・









ただ、あんまりのんびりもしてられないので


よさげな磯を物色して


よーっし、捕ったるぞ、と食材捕獲ベースと決めた








ただ、テレビ番組のように海潜って 獲物採るわけではございません

そもそも、この場所は潜り禁止になっております





なので


その捕獲の手段は







釣り









「さあ、こい! フグ以外の魚」


と仕掛けを投げ込む



食える魚ならなんでも食ってやろうと思った

なんせサバイバルキャンプなのだから



ルアーも考えたが、釣れないと困るので

堅実なエサ釣りにした

ちなみにエサは青イソメ 300円也






一発目のアタリが来た


軽くあわせ、巻き上げる

引きはあまり強くない




カラフルな魚体が見えた




ベラちゃんだ



ちょっと小さいが、もちろんキープ









また、ベラちゃん










そして









ちょっと色の違うベラ?








今夜はベラ三昧か・・







エサを300円分しか買ってこなかったので

それがなくなり次第終了となった







本日の釣果





おいおい、こんなケバイ色した ベラって食えるんかい・・・・?

と、思われる方もいらっしゃるでしょうが

ところがどっこい けっこうイケんですなこれが

関東じゃほとんど食べないそうだが







まず、これをさばく


頭を取ってワタを出す訳だが

ポイントはヌメリの多い魚種なんで 塩をたっぷりまぶしてヌメリを取ること







下ごしらえを終えてテントに戻ると






夜釣りのグループが磯に来ていた

アジ釣りですかな・・









サイトから望む夕焼け









炭火をおこし、メシを炊く




そして、

芋焼酎のオンザロックを

・・チビリ


旨し


サバイバル漁を終えたあとの一杯は格別








こちらが、さばいた食材







塩を軽くふりかけ、炭火で焼く

ジュワーっと魚が焼ける音




香ばしい匂いが鼻腔をくすぐる





しかし・・




あっという間に


せっかくの獲物がコゲコゲに






ほんと、炭火で魚焼くって難しいですわ

ましてや、このB6君 炭と網の距離が短すぎて・・






それでも、なんとか完成




今宵のサバイバル飯






ベラ丼









・・・不味そうですか?


この黒いの備長炭かいな・? と思われましたか


フフフ 何をおっしゃいます 失礼な

一本釣り、 獲れたての新鮮食材、

ましてや このロケーション

不味いわけがないじゃないですか


外はカリッと、中はホクホクのジューシー

口に拡がる 旨み・・・






 うっ・・




ま、ま、 不味い!


コゲコゲが苦く、

中はジューシーというより ・・・


しかも、このコゲコゲが身体に悪そうだ 











まだ、焼いてない魚があったが、結局 

焦げた魚と一緒に捨ててしまった・・

命を粗末にしてごめんなさい



その後、塩かけた飯をつまみに酒を飲む


今までで一番のしょぼメシだな・・とボソリ





ほとんど寝てないので、早めに

就寝







テント内に入り込んだ蚊のおかげで 

夜中、・・目が覚めた

やたら、ひもじい

しかし、なにも食べる物がないので

ああ、カップメン買っておけばよかったな・・と悔やむ


しかたないので、

一年前からお道具袋に入れてあったインスタント味噌汁をお湯で溶いて飲み飢えをしのいだ


そう言えば、服部文祥氏が映像の中で

「ひもじいって言葉、いいよね、腹減ったじゃなくて、ひもじい、まさに今 ぴったりだよ」

と不猟が続いていたときに呟いていたが、

なんとなくわかるようなわからないような








そして 翌朝


予想どおり 釣り人がけっこうきておりますな




上物師と底物師 半々くらいですかな

上物は何狙ってんだろう? ルアーもいるな

底物はイシダイだろう

私個人は、イシダイ釣りって一生出来ないと思う

だって、餌にサザエとかウニとか赤貝とか使うんでしょ

貧乏症の自分には無理です





まだ、早朝の六時

もう、腹減った 肉 そうだ 肉 喰うぞ 

とブツブツ言いながら 撤収開始


七時前にキャンプ場を後にし




30分程走り、館山市街にある牛丼屋に飛び込んだ




少し迷い、牛丼卵セットを注文


待つこと数分




きたきた







卵を割り、醤油を少し垂らし、ちゃっちゃとかき混ぜる
牛丼には紅しょうがと唐辛子をパラリ

そして溶いた卵をぶっかけ、軽くかき混ぜる

あくまでも軽くだ


そして 

わしわし はぐはぐと 食らう


口の中で、飯と肉と卵が合わさって

奏でるハーモニー

・・・ああ、これこれ・・たまらん

牛丼って こんなに旨かったっけな・・

と満足し、帰路についた








今回の遠征で


オートキャンプ場でわざわざサバイバルすることないな

旨いもの食った方が愉しいわい・・・


と この私 悟りを開いたしだいでございます




ではまた


(おしまい)











おいおい なんやねん! 

何がサバイバルキャンプだ?

ただ、ショボ魚釣って、不味そうな料理作っただけやんけ


と 思われましたか?




まあ、まあ そんなに責めないで下さいよ

こちらでもポチッとしてお許し下さい




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