・・おいおい、なんやねん この汚い箱は?
と感じる方もいらっしゃるかと存じますが
これは大事な旅のお供
マイ ホムセン箱
まあ、バイクの後ろに付ける収納ボックスなんですが
これに貼ってある
本土最南端 佐多岬のステッカーの下に
本州最北端
大間岬
そのステッカーをペタリと貼り付けるというのが私の念願
何故かって?
フフフ
それはですね
旅先で出会うツーリストに
「おおお・・ この人 南の先から北のてっぺんまで 走ってんぞ・・」
「・・す、すげえ、 すげえよ・・筋金入りの走り屋だぜ・・」(震え声)
って言わせる為ですよ・・・
(ちなみに佐多岬のステッカーはいただき物で私はそこに行ったことがありまへん、あしからず)
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8月11日
午前3時
前日に荷物はすでに準備してあった
あとは旅の相棒TDM850に跨るだけ
4泊5日の行程
目指すは
青森県下北半島
ここで
東北の雄大な自然に触れ
有名な大間のマグロってやつを腹いっぱい食いまくり
恐山のイタコに霊を呼び出してもらい
本州最北端大間岬のステッカー
それをゲットしよう
などと思う
走ること1時間30分
千葉と茨城の県境にある24時間営業のファミレスにたどり着いた
空模様は今にも降りだしそうな天気
その店で
390円のモーニングセットをたいらげ
そして
考え 迷う
このまま進むべきかどうかと・・
理由は天気
東北地方の予報がとにかく悪いのだ
経験者ならお分かりいただけるだろう
テント泊のバイクツーリングキャンプ
4泊5日の行程
1日くらい雨にふられても まあしかたないと思えるが、
これが3日となるとちと厳しい
レインウェアを着ていても衣服は濡れるし
テントはびしょ濡れ、寝袋はジメジメ
テント内はなんだか変な異臭さえ漂うようになる
それよりも
雨のライディングはそもそも危険なのだ
視界は悪いしスリップしやすい
ここで引き返してクルマに乗換え出直すかと迷った
ここならまだ引き返せると・・
しかし
バイクで行かなきゃ意味が無いと
北へ向かい アクセルを開けた
行く先の空は少し明るい
それに少し期待を持ち
日立南大田から常磐高速にのる
・・・しかし
予想どうり
雨
しかも 常磐道はあんま渋滞しないだろう などと楽観してたら
いわきの先は
渋滞
東名高速とかの渋滞ってけっこう流れるんだけど
常磐道は片側1車線だから もう
どつぼ渋滞
ぜんぜん動かん
だからね
ばんばん路肩走ってやりましたわ
(バイクだからといって路肩走行は違反です)
お昼頃
びしょ濡れになりながら距離を稼ぎなんとか仙台までたどりつく
安安レインウェアが怨めしい
寒い日はウィンドブレカーなどに使い、かれこれ4年以上着てるもんだから
防水機能は低下、下着まで濡れ
夏だというのに身体が寒い
おまけに靴は皮ブーツ履いてきてしまったので
グショグショで気持ち悪い
青森に行くにはこの先で東北自動車道に合流しなければならないのだが
東北道仙台より先
渋滞20キロの表示
今日はここまでか・・
と心が折れ
ここらで今宵の寝床を捜そうと決めた
松島の近くにたしか4つ星のキャンプ場があったなと思い出し
(辛口キャンプ場ガイド参照)
訪れたキャンプ場はこちら
松島町野外活動センター
このあたりは一帯は雨が降ってなかった
・・よしいいぞ と気を良くして場内を観察
ここ 場内に鳥居があった
ここ以外にもサイトがあるが
フリーサイトではなく区画サイトのようだ
だがよく整備されていて 悪くない
ただし、荷物を下ろしたらバイクは駐車場に停めなくてはならないようだ
この手のキャンプ場にありがちな
キャンプファイアーのサークル
昔は小学校の林間学校とかで
やらされましたな キャンプファイヤー
そして あの
フォークダンス
たしか 中学校の運動会の時までもやらされた
マイムマイムとか
そんであれは・・オクラホマなんとか
私はあれがたまらんくらい嫌いだった・・
なんでこんなダサい事やらすんよ
こんなの生徒が喜んでると思ってんの?
って先生達に疑問だった
何故 嫌いかって?
恥ずかしかったのですよ オナゴと手を繋ぐのが
・・ええ 今は
若いオナゴの手をニギニギしたいですけど・・
そして ここ
そんなに山間部ではないと思ったのだがそれなりにワイルドなようだ
クマ、マムシにスズメバチそんでイノシシ ですか・・
これは営利目的のキャンプ場じゃ絶対出さない表示ですよな
ある程度の山の中だったら何処だって出没の可能性あるでしょう
まあ、正直っていうか・・
そんでもうひとつ驚いたのは
ここのキャンプ場 禁煙みたい
これも 時代の流れなのか
私、煙草は完全に止めたので問題はないのだが
結局、このキャンプ場は スルー
どこが悪いっていうのはないんだけど
こういう 「青少年〇〇の森キャンプ場」 とか
そういう教育系は なんかフリーダムな空気がないのでちょっと居心地が良くない
雨に濡れる覚悟で下道で
北上
雨の中走ること一時間強
たどり着いたのはここ
宮城県北西部にある
吹上高原キャンプ場
ここまで来る途中雨に降られたが
幸いにもここは降ってなかったのか地面も乾燥していた
受付を済ませて
(バイク1000円)
すかさずテントを設営
雨対策でヘキサも張った
ここはスケールの大きな広大なキャンプ場で
この写真に写ってるのはキャンプ場ほんの一部
3年前訪れた時はけっこう混んでいたが
この日は天気予報が良くないせいか夏休みの絶頂期にしては
そんなに混んでなかった
なので、その一画にゆったりと陣取る事が出来た
トイレにも近すぎず遠すぎずなので便利
やはり このキャンプ場は いい
ここは「是非また訪れたいキャンプ場」そのひとつだった
何が良いって そりゃロケーションもいいが
この短く刈り込まれた芝生がいい
私は地べたにべったり座るスタイルなのでそれが重要で
そんで温泉隣接ってのががまた便利
(敷地内に450円で入れる温浴施設あり)
コインシャワーは味気ないし
いちいちバイク乗って風呂入ってまた戻る面倒が省けるのだ
そんでかなり山奥なんだけど売店も充実 トイレもグッド
あの辛口キャンプ場でも5つ星なのが頷ける
早速 風呂に入る
時間も早かったせいか
風呂には親子連れ一組しかおらず
ゆったりと湯船に浸かる
雨のライディングでこわばった身体が
じんわりとほぐれていく
ジジババが温泉好きなのが良く分る・・・
(私も立派なジジイです)
風呂上がり お楽しみの一杯
遠くに来たっていう実感がビールを更に旨くさせる
この為に来たといっても過言ではない
いつもは金麦だが雨の中頑張った褒美にちょっとランクアップ
超絶の
旨し
おかずはやっぱり宮城と言えば
牛タン
(アメリカ産ですが・・・)
酒はバーボンに替え、肉を焼く
炭も持って来たが面倒なので起こさなかった
昨夜はほとんど寝てないおかげで
8時前に就寝
・・しかし
早く寝すぎたため
夜中に起きてしまい
お決まりの 独り二次会
雨音がポツポツとテント内に鳴り響いていた
それをBGMにカンチューハイを グビり
ああ ここもやっぱり・・雨ふりか
とぼやき
その後 再び眠りについた
(その2につづく)
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