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ただのおじん
ただのおじん
性別:♂
年齢:昭和生まれ
住所:僻地
家族:妻、娘、猫1匹

趣味:モーターサイクル、
キャンプ(1人)
山登り

愛車:スーパーシェルパ、
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座右の書:酒の細道、
さすらいの野宿ライダーになる本
貧困旅行記

好な食べ物 :どん兵衛、
青魚全般

好きな音楽:フォーク、パンク、
ニューミュージック

好きな映画:幸せの黄色いハンカチ

近々のささやかな夢 : 北海道へ行く、
四国へ行く





    


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Posted by naturum at

2014年09月22日

続 初秋キャンプ(ワイルドフィールドおじか)



理想のキャンプ場って
人によって様々ではないかと思います

可愛らしい子供のいるファミリーキャンパーと、
私のような ひねた中年キャンパーでも
好みは違うと思う



私にとって理想のキャンプ場は

まず

山深く、自然が豊富な場所

車の音や生活感のある民家などが視界に入らないほうがいい

傍に流れる渓流
そして、林間サイトや見晴らしのいいサイトなど
豊富なバリエーション

プラスポイントといえば白樺の木
私にとっては、これが好感度アップ

そしてとどめは なんといっても

価格が 安い

私のような金は無いが「旅好き」にとってはこれ、重要です



と、まあ 前おきはこのへんにして

前回からの続き、初秋キャンプ 後編です























場所は福島県と新潟県の境

国道352号線

別名  「樹海ロード」




そんな 辺境で まさかの転倒








男の子エーン「うわあああ やってもうた、わしの大事なバイクちゃん」

などと、とり乱してしまった 
いい歳した わたくし



しかし・・

悲観ばかりはしてられない

転倒した場所が悪く、
対向車が今にも突っ込んでくるくるかもしれない



「落ちつけ、こういう時こそ 落ち着くんだ」
と自分に言い聞かせ

積んでいたバッグを外し、ホムセン箱に
入っていたキャンプ道具を放りだした


そして、渾身の力を込め 足を踏ん張って引き起こす


脊椎の椎間板が悲鳴をあげそうだ

「うっ くうう・・・こ、腰が・・折れる・・ウワーン

そう思った頃、じわりと車体が起き上がり初めた

「よし、イケる」

そう思った私は「んがっーー」と
最後の力を振り絞ってなんとか車体を起こした


そして
起こしたバイクをゆっくり後方の
安全な場所まで移動させ路肩に停める


ここで、やっと一息








・・ふーー、50過ぎの鈍った体には酷だわい

と、呟いた後、バイクの状態を確認した











カウルに傷はあるが、ウィンカーは割れていない
ブレーキレバーも削れているが折れてはない
ペダル関係も異常なし

マフラーと後ろのウィンカーもサドルバックが
緩衝材になったお陰でダメージはない

とりあえずエンジンをかけてみる

最初ぐずついたが、すぐに
「ボボボーー」と息を吹き返した


これからの走行には問題ないようだ
こんな秘境で走行不能になったらもともこもない





そ、そうだ、身体は大丈夫だろうか?


事故直後はヘモグロビンだかロキソニンだか
なんだかわからんが、そんな物質のおかげで
興奮状態となり、身体の痛みは感じないという







Gパンには穴が空いていたが、
その下にニーシンガードを装着していたので無傷だった

手首にすり傷があるが、他はライディングウェアに装着された
プロテクターのおかげで大丈夫であった

ここでやっと 一安心



一番痛いのは カウルの修理費による

私の懐 だろう




しかし、なんで転倒したんだ?

と路面を調べたら 原因が分かった


道路に砂が浮いていたのだ





路面状況も把握せずに、
「わしってノってるぜ、いけてるぜ、イエィー」
ってなもんで、調子こいて走り回っていた


ガーンおバカだ

ばか、ばか・・・・

その言葉が頭を駆け巡る








気を取り直しバイクにまたがり
今度は慎重に路面状況確認して
コーナーをクリアしてゆく







とんだハプニングはあったが、天気はいい

旅には思いがけない出来事がつきもの
と、先程のショックはすぐに薄れた



この国道の見所は樹海のような山深さ、
そしてこの奥只見湖






私の写真だと本来の素晴らしいさの1割ぐらいしか表せられないのが残念









新潟県側の山々も素晴らしい







しかし、

所々にある、「転落事故多し」 の看板

そんな、崖っぷちの場所も多く気が抜けない








新潟県 小出市内に到着




そこから、国道252号線を進む




この252号線
ツーリングマップの「 東北お薦めロード12選」
だけあってやたらバイクが多いですな









なかなか 走りごたえある山岳ロード
バイクが多いのも頷ける



走りに夢中であまり いい写真を残せなかった






右手に望む田野倉湖

この道をゆくライダーの目を愉しませてくれる






途中で蕎麦などを食し 一休み





このあと、突然雨にたたられたが、
峠を越えたら、すぐ止んだ





山岳ロードも満喫したので今宵のキャンプ場に
向かうことにします


向かう先は 南会津 にある
「シルクバレーキャンプ場」
ここは ライダーに人気キャンプ場で今回2回目の訪問となる





到着

シルクバレーキャンプ場




ところが、サイトを見て ビックリ

ちょーー 満パイ

昨日の七入キャンプ場の比ではない


ファミリーゼロ
シングルテントでギッシリ
ほとんどバイク乗りだろう、それもオフライダーが多い


どうやら、何かのイベントのよう

来た日が悪かった


「う~~ん,、どうするか」

と迷ったが、時計を見たら まだ午後3時

そうだ、昨日 下見した「ナラ入沢キャンプ場」にでも行ってみるか、とバイクをUターン

そこがダメだったら、「塩原グリーンビレッジ」
「那須タンポポ村」 あとはなんだっけ・・・
と私の記憶にあるキャンプ場がいくつか思い浮かんだ



予定では4時過ぎには着くだろうと、国道121を鬼怒川方面に南下する






日光市に入った





そろそろ着くなと思った頃

国道沿い左側にある
こんな看板が目についた




「ワイルドフィールドおじか」


たしか、アウトドアショップの
「WILD 1」が経営母体のキャンプ場だと
何かの情報誌で見たことがある


3連休の中日、多分こちらも満杯状態だろうが

駄目もとで行ってみるか、とハンドルを向けた

あのアウトドアショップがどんなキャンプ場を
プロデュースしているのかにも興味があった



細い鬱蒼とした薄暗い山道をしばし走る

この先にキャンプ場なんかあるのかいな?

あんま、期待できそうにないな、戻るか・・



そう思いはじめた頃、


突如 視界が


ぱっとひらけた






ワイルドフィールドおじかキャンプ場


今までのの薄暗く細い道も演出ではないかと思わせる程の開放感と見晴らし良さ

正面の池はなんとなく
八千穂高原駒出池キャンプ場を彷彿させる


・・ほー、なかなか、やるじゃないですか
WILD1さん

思わず頬がほころぶ



池の奥の林間にテントはチラホラ見えるが
全然混んでない
これは大丈夫かも、そんな期待が高まった




こちらがキャンプ場の管理事務所
やはり、コジャレている


昨日の七入キャンプ場の管理小屋とは雲泥の差
(個人的には七入のショボ臭感が好きです)




私の到着に気が付き
スタッフの方が 「こんにちわ」と出できた


その、スタッフの方に
「今日、空いてますかね?、1人なんですが」
と、訪ねてみた

「まあ、一応、いっぱいなんですが、
フリーサイトの一番奥だったら、少しスペースがあるので、そこでしたらご提供出来ると
思いますが」

との、お言葉


「いいですよ、そこで・・・ちなみに一泊
おいくらですか?」


と気になる値段を聞いた
2000円までだったら出す覚悟だった


「フリーサイトは、大人1人1000円です」

「・・・ああ、もう、ぜひ、ぜひ お願いします」
と頭を下げた




そしていただいた案内図


普通のキャンプ場はこれと注意書きを渡して
はい、どうぞ、 なのだが、
ここは、親切にもスタッフの方が案内してくれた


もしかして、

「1人で突然来る怪しいオヤジ客は、
ブログとかネットででキャンプ場の誹謗中傷をやたら書くから注意するべし」

みたいな接客マニュアルがあるのでは?
もしかしてわしの正体がばれてる?・・

などと勘ぐるほど親切丁寧に案内してくれました



場内は大きく分けて、区画サイト、フリーサイト
、コテージに分かれている

このキャンプ場はいわゆる
オートキャンプ場ではない

ゲートがあり車は入っていけない
なので、リヤカーが多数あり、荷運びが必要

広さ的には充分オートキャンプ場にも
出来たであろうが、利便性より、自然にどっぷり漬かれるこの環境に重点をおいたのだろう



特筆すべきはこのキャンプ場のコンセプト


これが林間の区画サイト


これで満杯だという

そう、このキャンプ場は客を詰め込めないのだ
ひとつの区画も広く、隣との距離をゆったり開けるのだという


「来ていただいたお客さんに、満足していただき
たいですから」
と、スタッフさんのお言葉


そして、もうひとつ驚いたのが
来てるキャンパーのぴよこ3  スノピ率の多さ

(たまたまかもしれないが・・)




テントサイト意外にこんなコテージがいくつか建っており、
家族数などに応じて色々なパターンを用意しているようだ





日陰になって見えづらいが、右側に広場があり
左側がいくつかのフリーサイトエリアに分かれている



広場はかなり広い 、テントもたくさん張れるだろう、
そう思った私は

「ゴールデンウィークとか繁栄期はこの広場も
テントサイトで使うのですか?」
と 問うてみた

すると、スタッフさんは 静かに微笑みながら

「いえいえ、とんでもない、そんな事をしたら
お客さんが遊べるスペースが無くなるじゃありませんか、
私共は来ていただいたお客さんに100%楽しんで欲しいのですよ」

ときたもんだ・・

これは、ここの社長さんの言葉ではなく、
たんなる いち従業員の台詞

目先の利益より、顧客満足
それが将来的な糧となり、ブランドへの信頼へとなるのか・・


・・私の勤務するブラック会社にも見習わせたいものだ





フリーサイトの一番奥を案内されて
「ここですけど、いいですか? 」 と言う

草ぼうぼう、マムシが出そうなとこを想像していたが、
案内されたその場所は、芝が綺麗に刈り込まれ、
広さも充分、私の好き白樺の木もある
それはそれは、マッタリできそうなサイトだった


「いや、いいですよ、最高じゃないですか」

と言ったのは言うまでもない








しかし、




結局 設営したのは

ここ


デイキャンプ&スタッフ用のサイト


私が 翌朝早く出発する
と言ったところ、

「じゃあ、ここの方がいいかもしれませんね、
1人だしさっきの所が、落ち着けると思ったんですけど、設営や撤収はここのが楽ですよね」

と言ってくださった

ははーー m(_ _)m ありがたや ありがたや



お言葉に甘え、こんな感じに設営





駐車場に近いが、ポツーンサイト、
もちろん、おとなりの話声など聞こえません

ここのところずっと 混んでるキャンプ場ばかり
だったので、この静寂が新鮮だ・・



夕陽染まる山々を眺めながら
昨夜の残りのバーボンをチビリ




そして日没



視界に入るのはランタン灯りと焚き火の明かり

そして、星空

聞こえるは虫の音色




ワイルドフィールドさん

さすが、なかなか わかってらっしゃる・・


よく、市が運営しているのキャンプ場など、
よかれと思っているのだろうか
夜間は外灯を明々と点灯させたりするが、

・・・あんな不粋な事はない

この暗闇がいいのですよ暗闇が




WILD 1が経営母体になってるということで
ハズレはないだろ と思っていたが、
予想以上だった

区画サイトに電源がある訳でなく、場内に温泉がある訳でもない
設備は普通のキャンプ場と同じ、トイレがあって炊事場があるだけ
(シャワーはある、ちなみに無料)

ペットボトルと缶は捨てられるが、その他のゴミはお持ち帰りだという

いわゆる 「いたせりつくせり」 というキャンプ場ではない


・・それで いい

そう思う


利便さはないが、ここには その名のとおり
ワイルド そして非日常があるのですよ

しかし、それは手付かずの自然ではなく、
上手にさりげなく手を入れているワイルド感
その演出が なかなか 憎い



いいキャンプ場ですわ ここぴよこ_酔っ払う

山深く、林間サイトがあって、広場があって、清流がある
そして眺めがいい

私の好みからいうと文句のつけようがない

値段も高くない、売店のカップラーメンは150円だった
コンビニにより安いではないですか


そして、スタッフの対応がこれまたいい

へりくだって作り笑いのマニュアル接客ではない
このキャンプ場はこうあるべき、みたいな
イズムが、いち従業員にまで浸透しているのですよ
おみそれしました

あの、〇〇の森キャンプ場のアルバイトだか従業員だか
訳のわからんあんちゃん達に研修いかせたいくらいですわ、ほんと


私がファミリーキャンパーだったら1ヶ月前から予約入れますよ予約


そう、 予約


ネックはやはりその予約制であること

バイク旅だと予約って なかなか・・・


天気に左右されるバイク旅はやはり、
ぶらり立ち寄れる余り気の使わない
キャンプ場が何かといい









翌朝、早い時間
付近を散策




この池、フライフィッシングの練習できるみたい



おじか川のせせらぎ


この川 がなんともいい雰囲気
熊が鮭くわえて上流から歩いて来そう
(実際は来ないと思います)

釣りはもちろん、夏は川遊びもいいでしょう






7時30頃 キャンプ場を出発

当然のようにスタッフ方が出てきて
見送ってくださった



「また 来よう、そうだ、家族で来よう」
とそんな考えが、ちらり脳裏をよぎる

だが

娘に「キャンプ行くぞ、ワイルドフィールドだ」 
などと誘っても

「はあ、何それ? マジ、つまんなそう」
と顔をしかめ、スマホいじりながら言われるのがおちだ

かといって
カミさんと二人きりでキャンプなど、想像するだけで恐ろしいガーン



「そうだ、孫だ孫、 将来 孫と来よう」

などと、いつになるかもわからない将来に期待をふくらませ国道121号線を南に走り、朝の塩原温泉街を抜けた







今回の旅の収穫は、プロテクターをしておいて本当に良かったと実感した事

転倒によるケガは無かったが、
一歩間違えば・・などと思います

バイクはリスクの高い乗り物

もっと真剣に向き合わねば、
と実感したしだいです

ではチョキ




  


Posted by ただのおじん at 14:36Comments(6)ワイルドフィールドおじか